介護旅行日記①戦争の記憶と「ありがたや」の歌声♫

特別養護老人ホームちとせ北本

旅の楽しみは、目的地だけではありません。



車窓に流れる景色を眺めながら、車の中で交わす何気ない会話も、旅の大切な思い出になります。

今回の旅行では、車中でいろいろな話に花が咲きました。

昔の暮らしのこと、そして戦時中のこと――。

 

熊谷が空襲に見舞われたとき、人々は火から逃れるようにして水を求め、荒川へ向かったそうです。

「北本の荒川には、遺体が山のようにあった」という話を聞き、言葉を失いました。

また、同級生が沖縄のひめゆり学徒隊として看護にあたり、若くして亡くなったという話もありました。

実際にその時代を生きた方から聞く戦争の話には、教科書では知ることのできない重みがあります。

 

そして話題は、これからの世の中へ。

「これから、どんな時代になっていくのだろう」

そんなことを皆で話しているうちに、貧しい時代にも、それなりの幸せを感じて暮らしていたことを思い出しました。

物が今ほど豊かではなくても、人と人とのつながりがあり、みんなで助け合い、笑い合っていた。

そんな話をしているうちに、いつしか車内は明るい雰囲気に。

 

最後はみんなで「ありがたや節」を大合唱!



手拍子を打ちながら、まるで車内が小さな宴会場になったようでした。

人生には、いろいろな時代があり、いろいろな思いがあります。

でも、こうして同じ車に乗り、同じ景色を眺め、語り合い、歌えること――。

それこそが、旅の楽しみなのかもしれません。

 

「ありがたや、ありがたや」

 

 

今日こうして皆で旅ができることに感謝しながら、車は次の目的地へと進んでいきました。