特別養護老人ホームちとせ北本では、社会福祉法人千歳会が開催する「ちとせアカデミー」のオンライン研修「身体拘束廃止研修」が開催されました。

今回の研修では、身体拘束に関する制度や基本的な考え方だけではなく、「一人ひとりの人生を豊かに」という千歳会の理念に基づいた介護について学びました。研修の目的は、職員一人ひとりが千歳会の一員として、ご利用者の尊厳を守り、その方らしい生活を支える専門職を目指すことです。
介護保険制度がスタートした平成12年から、介護保険施設では身体拘束が原則禁止となり、「身体拘束ゼロ作戦」として、身体拘束のないケアの実現に向けた取り組みが進められています。私たち介護職も、その考え方を正しく理解し、日々のケアに活かしていくことが求められています。
身体拘束は「3つのロック」だけではない

研修では、身体拘束には「スリーロック」と呼ばれる3つの形があることを学びました。
■ フィジカルロック(身体による拘束)
身体を縛ることだけではありません。車いすテーブルやY字ベルトで立ち上がれないようにすること、サイドレールでベッドを囲み自由に降りられなくすること、ミトン型手袋の使用なども身体拘束に該当します。
■ ドラッグロック(薬による拘束)
行動を抑える目的で、必要以上に向精神薬などを使用することです。薬によって動きを制限することも身体拘束の一つであることを再認識しました。
■ スピーチロック(言葉による拘束)
「ちょっと待って!」「動かないで!」「危ないからダメ!」といった何気ない言葉も、ご利用者の行動や気持ちを制限してしまうことがあります。介護現場では、このスピーチロックが無意識に起こりやすく、普段の声かけを見直すことの大切さを学びました。
やむを得ず身体拘束を行う場合にも厳格なルール
研修では、やむを得ず身体拘束を行う場合であっても、
- カンファレンスの実施
- 本人・ご家族への説明と同意
- 継続した観察
- 評価・経過記録
- 定期的な再検討
- できる限り早期の拘束解除
という流れを必ず踏み、安易な身体拘束は決して認められないことを学びました。
ちとせ北本では、これからも「安全だから拘束する」のではなく、*どうすれば拘束をしなくても安心して生活できるか」を考え続ける介護を実践してまいります。
一人ひとりの尊厳を大切にし、「その人らしい暮らし」を支えられるよう、今後もちとせアカデミーを通じて学びを深め、より質の高い介護サービスの提供に努めてまいります。

