「最期まで、その人らしく」看取りケアの学びを地域へ

特別養護老人ホームちとせ北本

特別養護老人ホームちとせ北本では、日頃から入居者様一人ひとりの思いを大切にした看取りケアに取り組んでいます。

今回は、近隣施設から看取りケア研修のご依頼をいただき、ちとせ北本の看護主任であり、緩和ケア認定看護師が講師として伺いました。

 

 

研修では、看取り期とはどのような時期なのか、看取り期を迎えた方との過ごし方、ご家族の悲しみに寄り添うグリーフケアなどについて、日頃の実践を交えながらお話ししました。

看取りケアには、教科書どおりにいかない場面がたくさんあります。

研修中には、参加された職員の皆様から、現場ならではの具体的な質問が寄せられました。

 

「看取り期には、点滴をした方がいいのでしょうか?」

「看取り期に入ったと判断するタイミングは、いつなのでしょうか?」

「血圧が測定できなくなった場合でも、入浴することはできるのでしょうか?」

 

 

どれも、日々のケアの中で悩み、判断に迷うことのある大切な問いです。

看取り期の点滴一つをとっても、必ず行った方がよい、あるいは行わない方がよいと一律に決められるものではありません。ご本人の状態や苦痛、ご本人・ご家族の意向などを踏まえ、医師を含めた多職種で考えていく必要があります。

入浴についても同様です。血圧が測定できないという状況だけで判断するのではなく、全身状態や安全性を確認しながら、ご本人にとって何が心地よいのかを考えることが大切です。

参加された皆様から積極的に質問をいただき、看取りケアに対する関心の高さが伝わってくる研修となりました。

看取りケアは、最期の瞬間だけを支えるものではありません。

 

 

人生の最終段階においても、その方らしい暮らしを大切にし、安心して過ごしていただくためのケアです。

そして、ご本人だけでなく、大切な方を見送るご家族への支援も欠かせません。

施設が違っても、目指すところは同じです。

今回の研修が、参加された皆様にとって、日々のケアを振り返り、考える機会となれば嬉しく思います。

ちとせ北本では、これからも施設内での実践を大切にしながら、地域の介護施設とも学びを共有し、看取りケアの質の向上につなげてまいります。