転倒・転落事故を防ぐ!知っておきたい介護現場の危険な場所と注意点【その①】

デイサービスセンターちとせそのほか

こんにちは、デイサービスセンターちとせです。

皆様こんにちは。 
理学療法士の上田知成です。
 
ついに関東も梅雨に入りましたね。
雨はジメジメしますが、私はあじさいと雨のコラボレーションが綺麗で、雨も捨てたもんじゃないなと思ってます。
 
今回は、通所介護をご利用の皆様、そしてご家族の皆様が安心して毎日を過ごせるよう、
介護現場で特に注意が必要な「転倒・転落事故の多い場所」と、
それぞれの場所で「どのような点に注意すれば良いか」について詳しくお話ししたいと思います。
皆様が安全に、そして快適に生活を送るために、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
介護現場で最も事故が多い場所は「居室・ベッド周辺」
皆様が最も長く過ごされるのは「居室」、特に「ベッド周辺」です。
実は、転倒・転落事故は、この居室・ベッド周辺で最も多く発生することが、様々な調査で明らかになっています。
【居室・ベッド周辺で注意する点】
■ベッドからの離床・着座時:
 ・焦らない、急がない
   起き上がる際やベッドに腰掛ける際は、慌てずにゆっくりと動作しましょう。
   急ぐとバランスを崩しやすくなります。
 ・手すりや柵を有効活用
   ベッドの柵や、設置されている手すりをしっかりと掴んで体を支えましょう。
   横に開く柵(介助バー)がある場合は、動かないようロックされているか確認して使用しましょう。
 ・ 立ち上がる前に足元を確認
   立ち上がる前に、スリッパや靴が脱げていないか、ベッド周辺に障害物がないかを確認しましょう。
 ・ふらつきがある場合は介助を呼ぶ
   少しでもふらつきを感じたら無理をせず、声をかけて介助を求めましょう。
■ベッドからの転落予防:
 ・ベッドの高さを適切に調整
   足がしっかりと床につく高さに調整されているか確認しましょう。
   高すぎると、起き上がる際に足が床に着きにくく不安定になります。
   低すぎると、立ち上がりにくくなりこれも不安定になります。
 ・柵の活用
   ベットと壁の間に転落される方を多く見ます。必要に応じて柵を使用しましょう。
   ただし、固定が不十分であったり、隙間に体が挟まるなどの事故に繋がる可能性があるため、
   適切な使用方法を確認することも重要です。
 ・マットレスとベッドの隙間
   マットレスとベッドの間に隙間があると、手足が挟まる危険性があります。隙間がないか確認しましょう。
   また、柔らかいマットレスは、ベッドに腰かけた際、腰が沈み込み過ぎて滑り落ちることもあるので、
   マットレスの硬さにも注意しましょう。
 ・ベッド上の姿勢
   寝返りを打った際などに、ベッドの端に寄りすぎないよう注意しましょう。
 
次回【その②】では、トイレなどについて取り上げます!