こんにちは、デイサービスセンターちとせです。
寒さが厳しくなり、体が縮こまりやすい季節ですが、デイサービスでは今日も皆様の
「いち、に!いち、に!」という元気な声が響いています。
皆さんが懸命に機能訓練に取り組む姿を見るたび、私は理学療法士として頼もしさを感じると同時に、
少し「もったいないな」と感じることがあります。
それは、「運動」はできているのに、「材料」が足りていないケースが非常に多いからです。
私たちは普段、歩行訓練や筋力トレーニングで筋肉を刺激します。
しかし、どれだけ良い大工さん(運動刺激)がいても、
木材(栄養)がなければ家(筋肉)は建ちません。特に高齢期においては、
この「材料不足」がリハビリの効果を大きく下げてしまうのです。
今回は、理学療法士の視点と栄養学の視点を交えて、
「なぜ運動だけではダメなのか」を解説しつつ、
今が旬の「冬の食材」を使った、リハビリ効果を最大化するレシピをご紹介します。
第1章:理学療法士が語る「筋肉のメカニズム」
まず、少し専門的なお話をしましょう。
私たちが目指している「動ける体づくり」の裏側で、体の中では何が起きているのでしょうか。
1. 運動は「破壊」である
驚かれるかもしれませんが、私たちがデイサービスで行っている筋力トレーニングは、
実は筋肉の繊維を一度「微細に破壊する」作業です。
「壊す」というと怖く聞こえますが、体には「壊れた部分を、以前より強く修復しよう」
とする素晴らしい能力(超回復)が備わっています。

2. 修復には「材料」と「エネルギー」が必須
この修復工事のタイミングで、血液中に十分なタンパク質(アミノ酸)と、
工事を動かすためのエネルギー(糖質・脂質)が流れていなければなりません。
もし空腹のまま、あるいは栄養不足の状態で運動を続けるとどうなるでしょうか?
体はエネルギー不足を補うために、なんと今ある筋肉を分解してエネルギーに変えてしまいます。
つまり、「筋肉をつけようとして運動しているのに、
逆に筋肉を減らしてしまう」という悲しいパラドックス(異化作用)が起きてしまうのです。

3. 「サルコペニア」の壁
特に私たちがお迎えしている利用者様の世代は、
加齢に伴い筋肉量が減少する「サルコペニア」のリスクと常に隣り合わせです。
若い頃よりもタンパク質の吸収率が下がっているため、
若い人以上に「意識して、質よく食べる」ことが、リハビリの前提条件となります。
「運動は車のエンジン、食事はガソリン」。 ガス欠のままアクセルを吹かしても、車は前に進まず、
エンジンが傷むだけです。これが、私が「食べていないと意味がない」と強くお伝えしたい理由です。
第2章:冬こそチャンス!旬の食材がリハビリに効く理由
では、具体的に何を食べればよいのでしょうか? サプリメントも便利ですが、
やはり旬の食材にはかないません。
冬の食材には、この時期の高齢者の体に嬉しい特長があります。
1. 根菜類で体を温め、代謝酵素を活性化
大根、カブ、ごぼうなどの冬野菜は、土の中で育ち、体を温める効果が高いと言われています。
私たちの体の筋肉や内臓が働くための「酵素」は、体温が低いと働きが鈍くなります。
リハビリ前に体を温めるだけでなく、内側から温めることで、食べた栄養素が筋肉になりやすい環境を整えます。

2. 冬の魚は脂が乗り、ビタミンDが豊富
冬に美味しいタラ(鱈)やブリ(鰤)。特に魚に含まれるビタミンDは、
カルシウムの吸収を助けるだけでなく、
「筋肉の合成を促進するスイッチ」を入れる役割があることが近年の研究でわかってきました。
骨を丈夫にしつつ、筋肉もつける。まさにリハビリ世代のための食材です。

次回は
・今月の推奨レシピ
・なぜこのメニューが「機能訓練」に効くのか?
・デイサービスでの運動を「無駄」にしないために
をお届けします、お楽しみに!
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