単なる「歯磨き」ではない「口腔ケア」が全身の健康と笑顔に繋がる理由 パート2

デイサービスセンターちとせ

こんにちは、デイサービスセンターちとせです。

皆様こんにちは。 
理学療法士の上田知成です。
 

 

前回は、「なぜ今、「口腔ケア」が重要視されているのか?」をお届けしました。

今回は、「誤嚥性肺炎予防の「3つの柱」」です。

 

2.誤嚥性肺炎予防の「3つの柱」:機能訓練指導員からの提案

口腔ケアは、単に歯を磨くことだけではありません。

予防を確実にするためには、「清潔」「機能」「姿勢」の3つの柱を連携させることが大切です。

 

 2-1. 【清潔】歯磨きだけではない!丁寧なケアの徹底

 まず基本となるのは「清潔」です。

  • 歯と歯茎のブラッシング:食べカスだけでなく、

   細菌の温床となるプラークを隅々まで除去します。

   歯間ブラシやデンタルフロスも活用しましょう。

    

  • 舌と粘膜のケア:舌の表面の汚れ(舌苔)にも細菌が潜んでいます。

   やわらかいブラシなどで優しく除去しましょう。

   粘膜も乾燥しないように保湿が大切です。

    

  • 入れ歯の適切な洗浄:入れ歯は寝る前に外し、

   専用ブラシと洗浄剤で丁寧に洗い、乾燥させることが重要です。

    

 

 2-2. 【機能】口の「機能」を鍛える:理学療法士の視点

 口のケアで特に力を入れたいのが、「食べる力」=「機能」の維持・向上です。

 食べ物を**「噛み砕く力」「舌でまとめる力」「飲み込む力」**は、加齢と共に衰えていきます。

 私たちは、この「食べる」という一連の動作を、機能訓練の一環として捉えています。

  • 舌の力:食べ物を喉の奥へ送り込むために最も重要な筋肉です。

   舌を上下左右に動かす訓練や、頬の内側を舌で強く押す訓練を行います。

  • 頬・唇の力:食べ物を口の外にこぼさないようにする力や、

   口の中で食べ物を奥歯に運ぶ力に関わります。

    

  • パタカラ体操:**「パ」「タ」「カ」「ラ」**と発音する訓練は、

   それぞれ唇(パ)、舌先(タ)、喉の奥(カ)、

   舌全体(ラ)の筋肉を集中的に使うため、非常に効果的です。

    

 

 当デイサービスでは、これらの口腔機能を維持・向上させるための体操を積極的に取り入れています。

 

 2-3. 【姿勢】食事の工夫と姿勢:安全な「飲み込み」のために

 どんなに口の中が清潔で機能がしっかりしていても、姿勢が悪ければ誤嚥のリスクは高まります。

  • 安全な嚥下姿勢:食事の際は、深く椅子に座り、背筋を伸ばし、顎を軽く引く姿勢が基本です。

   これにより、喉が広がり、食べ物が食道へスムーズに流れ込みやすくなります。

    

  • 一口の量とスピード:早食いや、一度に頬張ることは危険です。

   小さくちぎり、ゆっくりと、一口ずつ確実に飲み込んでから次を口に入れる習慣をつけましょう。

    

 

次回は、「全身の健康に繋がる「真のメリット」」です。

お楽しみに!

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