膝の痛みの解決方法 パート2:痛みの改善のためにできること

デイサービスセンターちとせ

こんにちは、デイサービスセンターちとせです。

皆様こんにちは。 
理学療法士の上田知成です。
 
前回は、痛みについて原因や改善の考え方を取り上げました。
今回は、「痛みの改善のためにできること」になります。
 
痛みの改善のためにできること
 1、痛む部位周辺を軽くさする
  まずは、痛みの発生部位の血流を改善するために、その部位周辺を軽くさすります。
  
  
 2、原因組織の収縮と弛緩を促す
  次に、原因となっている組織がどのようなものかを見極め、その組織の収縮と伸張を促します。
  筋肉の場合は、できるだけご自身の力で目的の筋肉を動かしてもらいます。その他の組織であれば、
  その組織が動くように関節を動かしたり、手でその組織を動かしたりします。
   
 3、全身運動で血流を促進する
  最後に、全身的な運動を行い、からだ全体の血流を良くしていきます。
  
  ここで念頭に置いていただきたいのは、この改善策は組織の損傷回復が前提であることです。
  何が言いたいかといいますと、損傷した組織が瞬時に治らないということです。
  例えば、包丁で指を切ってしまった場合、1時間後に傷口が治っていることはありませんよね。
  おそらく、かさぶたができて取れるまでに1~2週間はかかるでしょう。
  さらに言えば、糖尿病の方は末梢血管が傷つきやすく血流が悪くなるため、
  切り傷などができてしまうと、治りにくく難渋します。
  
  皆さんが膝や肩などの慢性的な痛みが続くのは、痛んだ組織が血流不足により、
  なかなか治らずに痛みが継続しているためです。
  少し話がそれましたが、組織が治るには、正常な血流があったとしても時間がかかるため、
  1日や2日で良くなることを期待してはいけません。
 
痛みの変化と継続の重要性
 人間の体には、触れることで一時的に痛みを感じにくくなるメカニズムがあります。
  
 例えば、すねをぶつけた時に、ぶつけた場所をさすりますよね。
 これは、触れる刺激が痛みを和らげるからです。血流を良くするために問題の部位をさすると、
 一時的に痛みが楽になることが多いですが、すぐに痛みが戻ることもあります。
 しかし、心配はいりません。血流を良くすることで、組織は確実に改善に向かいます。
 日が経つごとに、少しずつ痛みが軽くなるのを感じられるはずです。
 大切なのは、血流を良くすることを継続することです。
 
具体的なアプローチ
 最も効果的なのは、専門家による痛みの部位の特定と、
 その部位の血流を改善する”さすり”を週に2回は実施することです。
 そして、ご自身で痛みの部位の組織が動く運動を毎日、適度に行うことです。
 運動はやり過ぎないでください。組織は損傷しているので、激しい運動は禁物です。
 ゆっくり優しく、気持ちの良い程度に動かすことが大切です。
 
皮膚の動きも重要
  
 もう一点、皮膚の動きも大切だと考えています。
 痛みが起きている部位周辺の皮膚をつまんでみてください。
 硬くてつまみにくかったり、前後左右に動きにくかったりすることがあります。
 この状態は皮膚の動きが悪くなっている証拠であり、
 皮下の血流やリンパの流れも悪くなっています
 意識的に皮膚をつまんで持ち上げたり、皮膚を前後左右に動かすことで、
 皮膚の動きが改善し、血流やリンパの流れも良くなり、症状改善の助けになるでしょう。
 
皆様、体は必ず良くなろうとする力を持っています。あきらめずに取り組めるようにしていきましょう!
 
*ブログで紹介する内容は、あくまで一般的な情報提供を目的としています。
 個々の身体状況や病状に合わせたものではありません。
*取り組む際は、ご自身の体調や身体の限界を十分に考慮し、無理のない範囲で行ってください。
*慢性的な痛みや持病がある方は、取り組む前に必ず医師や理学療法士などの
 専門家に相談してください。
 
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