こんにちは、デイサービスセンターちとせです。
皆様こんにちは。
理学療法士の上田知成です。
台風がきて、少し涼しくなったかと思ったら、また猛暑になりそうな雰囲気ですね。
「暑さ寒さも彼岸まで」のことわざが通りになることを願うばかりです…。
ご高齢になりますと、膝の痛みが出てくる方が多くなります。
そして、その痛みはなかなか良くならないことも多くあります。
なぜ痛むのか、どのようにすれば改善が期待できるのか、2回に渡り解説させていただきたいと思います。

軟骨のすり減り?
膝の痛みの主な原因として「加齢による軟骨のすり減り(変形性膝関節症)」がよく挙げられます。
しかし、実際の膝の痛みの原因は多岐にわたります。
例えば、膝のお皿の周りにある脂肪組織が痛みを引き起こしたり、

関節のクッションである半月板にひびが入って痛みが生じたりすることがあります。
また、膝を曲げる筋肉のハムストリングスや、
膝を伸ばす大腿四頭筋が骨に付着する付近が痛むこともあります。
これら以外にも、膝の痛みの原因は多数存在します。
テレビCMで膝が楽になるという錠剤を目にしますが、錠剤だけで脂肪組織、半月板、
筋肉の付着部といった多岐にわたる原因箇所に効果を発揮できるのでしょうか。
痛みの発生源!
痛みがあるということは、痛みの発生源があるはずです。
痛みがあるということは、痛みの発生源があるはずです。

その発生源の多くは骨ではなく柔らかい組織の損傷です
(骨同士による機械的な挟み込みによる症状などは、その挟み込みを取り除く必要があります)。
の損傷がいつまでも良くならないために痛みが続いてしまうのです。
良くならない原因は?
良くならない原因は、良くなるための栄養が組織に届いていないからです。
その栄養を届けているのは血液です。痛みが起こるとその部位を動かさなくなります。

つまり筋肉を動かさなくなります。同時に皮膚の動きも少なくなります。
このことにより血液の流れが悪化し、組織を治すための栄養が届きにくくなります。
血流の改善!!
痛みを改善させるために必要なことは、血流を改善させればよいのです。
痛みの発生源を特定し、その部位周辺の血流を改善できれば、
徐々に痛んだ組織が修復されていき、痛みは軽減していくのです。
痛みを発生させている部位周辺の血流が改善できれば、
脂肪組織、半月板、筋肉、靭帯などの症状は好転します。
実際に痛みを起こしている中心的な部位は、数ミリレベルの範囲であることが多いです。
その部位を見つけ出し、ピンポイントで的確に触り動かしていくことで、
組織が改善へと向かいます。

今回は痛みについて原因や改善の考え方を取り上げました。
次回は、「痛みの改善のためにできること」になります。
楽しみにお待ちくださいね!