あなたの神経は大丈夫ですか?(第2回)

デイサービスセンターちとせ

こんにちは、デイサービスセンターちとせです。

皆様こんにちは。 
理学療法士の上田知成です。
 
今回のテーマの第一回目は、「神経損傷が起こる状況」について解説いたしました。
第二回目は、「神経回復を促す食事のチカラ」についてです。
 
神経回復を促す食事のチカラ
神経の修復と再生には、特定の栄養素が不可欠です。日々の食事を見直すことで、神経の回復を強力にサポートできます。
①抗炎症作用のある食品を積極的に摂る
神経損傷に伴い、炎症が起こることがよくあります。
炎症を抑えることで、神経へのさらなるダメージを防ぎ、回復を促すことができます。
 ●オメガ-3脂肪酸: 青魚(サバ、イワシ、マグロなど)、アマニ油、チアシードなどに豊富に含まれています。
  これらは強力な抗炎症作用 を持つことで知られています。

 ●抗酸化物質: ベリー類(ブルーベリー、ラズベリーなど)、緑黄色野菜(ほうれん草、ブロッコリー)、
  ナッツ類、ダークチョコレートなどに含まれる抗酸化物質は、細胞の酸化ストレスを軽減し、神経細胞を保護します。
  特に、ビタミンC、ビタミンE、β-カロテン、セレンなどは意識して摂りたい栄養素です。

 ●スパイス: ターメリック(クルクミン)、ショウガなども抗炎症作用を持つことで注目されています。
神経の健康を支えるビタミンとミネラル
神経機能の維持や回復には、様々なビタミンとミネラルが欠かせません。
ビタミンB群、特に【ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB6(ピリドキシン)、ビタミンB12(コバラミン)】は、
神経の健康に不可欠です。これらのビタミンは、神経伝達物質の生成やミエリン鞘の維持に重要な役割を果たします。
 ●ビタミンB1: 豚肉、玄米、大豆製品などに多く含まれます。

 ●ビタミンB6: マグロ、カツオ、鶏むね肉、バナナなどに豊富です。
 ●ビタミンB12: 魚介類、肉類、乳製品など動物性食品にのみ含まれるため、
  菜食主義の方はサプリメントでの補給を検討する必要があるかもしれません。
 ●マグネシウム: 神経伝達や筋肉の働きに重要なミネラルです。ナッツ、種実類、海藻、大豆製品などに多く含まれます。
 ●亜鉛: 神経細胞の成長や修復に関与します。牡蠣、牛肉、豚レバーなどに豊富です。
健康な脂肪とタンパク質
神経細胞の膜は脂肪で構成されており、ミエリン鞘の主成分も脂肪です。
良質な脂肪とタンパク質は神経の構造と機能の維持に不可欠です。
 ●健康な脂肪: アボカド、ナッツ、オリーブオイルなど、不飽和脂肪酸を多く含む食品を選びましょう。

 ●良質なタンパク質: 卵、鶏肉、魚、豆腐などの良質なタンパク質は、神経組織の修復に必要なアミノ酸を供給します。
#避けるべき食品
一方で、神経に炎症を引き起こしたり、回復を妨げたりする可能性のある食品は控えるべきです。
加工食品、ジャンクフード: 砂糖、トランス脂肪酸、添加物が多く含まれており、炎症を促進する可能性があります。
過剰なアルコール: 神経に直接的なダメージを与えることがあります。
 
大切なこと:専門家にご相談ください
当ブログでご紹介する神経損傷後の食事に関する情報は、一般的な知識や研究に基づいています。
しかし、お一人おひとりの神経損傷の程度、合併症の有無、既存の疾患などは大きく異なります。
そのため、これらの情報を実践される前に、必ずかかりつけの医師や、神経損傷に詳しい管理栄養士にご相談
いただくことを強くお勧めします。 専門家は、あなたの健康状態を正確に評価し、
個別に適した食事内容や栄養摂取についてアドバイスをしてくれます。
 
次回三回目は、「神経回復を促進する生活習慣」について解説いたします。
 
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