災害時の準備について

デイサービスセンターちとせ

こんにちは、デイサービスセンターちとせです。

皆様こんにちは。 
理学療法士の上田知成です。
 
私は東日本大震災の発生1ヶ月後に陸前高田市で、理学療法士として災害支援をさせていただきました。
陸前高田の高田松原の海岸沿いに行きましたが、この世の風景とはとても思えない光景を目にしました。
ブログ紹介の初めの写真は私が現地で撮影した写真です。
数キロに渡り(見渡す限り)り全て建物が破壊され、まるで戦争の後のような状況でした。
言葉が出ないとはこのことを言うのだと感じました。
 
そのような経験をしたこともあり、千葉県理学療法士会の災害対策委員長を仰せつかり、活動していました。
そこで様々な災害研修を受けてきました。
その中で感じたことは、災害が起きた時に、国や自治体はすぐには何もしてくれない、
というか、何もできないということです。国や自治体に情報が入らないのです。
ですので、なすすべがないのです。少なくとも1週間は自分の身は自分で何とかしなければならない覚悟が必要です。
災害が起きた時の準備をしておかなければならないのです。
最近は、防災セットみたいなものがあり、便利になっていますが、
その中で重要な準備の一つをご紹介させていただければと思います。
それは、トイレです!
よく、水や食料などが紹介されますが、まず一番初めに必要となってくる重要なものはトイレです。
飲食はしばらくは我慢できますが、トイレは我慢できません
断水で自宅のトイレの水が流れなくなったら、数時間以内にトイレができる状況を作らないといけません。
いいえ、数時間も待ってられないかもしれません。
お風呂場の水を貯めておいてそれで流せばよいと思う方もいると思いますが、
1回4~5リットルもの水が必要で持ち運びが容易ではありません。
そもそも水を流すこと自体が、排水管の破断でまずいことになる事もあります。マンションとかであれば特に危険です。
もちろん最近は防災セットの中に、簡易トイレセットがありますが、じつはここにも落とし穴があります。
それは何回分のセットがあるかということです。人は1日に約7回トイレに行きます。
もし、ご家族が4人だったとすると、1日28回トイレに行くことになります。
しかし、簡易トイレセットは5回や10回分程度しかないものが多いです。
すぐにトイレ設備が復活してくれればよいですが、通常断水すると、少なくとも数日は水が使えないことが多いです。
でもなんとか自宅のトイレを使い続けたいですよね。
そこで、自宅のトイレがそのまま使えて、4人家族で1週間持ちこたえられる方法を伝授いたします。
 
その方法は!
45リットルのゴミ袋と、ワンちゃん用トイレシートです。
このセットが一番リーズナブルで使いやすいセットだと思います。
 
45リットルのゴミ袋は100枚入りなどがありますので、それを2箱。
ワンちゃん用トイレシートはレギュラーサイズで大丈夫です。110枚入りぐらいのものが売られています。それを2袋。
これで4人家族で1週間は大丈夫です。
×2   ×2
 
【使い方】
①便座を持ち上げ1枚目のゴミ袋を便器に被せます。
②便座を降ろし2枚目のゴミ袋を便座に被せます。
③2枚目のゴミ袋の中にワンちゃん用トイレシートを敷きます。
④排泄します。
⑤2枚目のゴミ袋だけ抜き取ります。
⑥汚物の入ったごみ袋をできるだけ絞って縛ります。
45リットルのゴミ袋ですので、縛った後の袋の余り部分がありますので、
その部分を折り返して、もう一度汚物の部分を包むようにして、再度縛ります。
(通常のゴミ袋は臭いが漏れやすいので、2重にします)
  
 ⑧汚物ゴミ専用の段ボール箱等を用意してそこに溜めておきます。
災害がある程度落ち着いてくると、行政が汚物回収をしてくれます。
 
この方法は、自宅のトイレが破壊されていなければ、いつもの環境で排泄できます
これはとても重要なことです。
災害が起こり自宅のトイレが使えないとなると、慣れない場所で、衛生的にきれいではない環境で、
排泄場所まで離れていて、並んでいてすぐに使えなかったりします。
そうなると、人の心理としてトイレに行かないように、水分や食事を控えるようになります
ただでも被災して、様々な困難なことが起こり、精神的に追い詰められている状況です。
そこに水分や食事を摂らなければ、簡単に体調を崩し、さらなる困難が襲いかかってきます
意外とトイレが重要視されていないのが心配です。
 
皆様、私が提案したトイレセットを備蓄して、災害が起こっても排泄の心配なく、しっかり水分と食事を摂り、
適度に運動をして、災害という困難に負けないようにしていきましょう!
 
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