関節リウマチと食事:痛みを和らげるヒント 

デイサービスセンターちとせ

こんにちは、デイサービスセンターちとせです。
 
皆様こんにちは。 
理学療法士の上田知成です。
今回は関節リウマチの痛みの改善方策について、
食事からできる対策を考える機会がありましたので、
知見の一部を掲載させていただきます。 
 
 
関節リウマチの痛み:その原因とは? 
①自己免疫の暴走
関節リウマチでは、免疫システムが正常な関節組織を攻撃し、
炎症を引き起こします。この炎症が痛みや腫れ、関節の硬さ、機能低下につながります。 
②炎症物質の発生
炎症を起こす物質の基には、オメガ6系脂肪酸などがあります。
これらの脂肪酸は、体の炎症反応を促進する役割を果たすため、
関節リウマチの症状を悪化させる可能性があります。 
 
 
痛みを和らげる食事:オメガ3とオメガ6のバランス 

炎症は食品に含まれる脂肪酸を基に産生される物質により調整されています。

オメガ3系脂肪酸 

オメガ3系脂肪酸は、炎症を抑える効果があるとされています。
サバ、イワシ、サンマなどの青魚やアマニ油、えごま油などに多く含まれています。
オメガ6系脂肪酸 
オメガ6系脂肪酸は、炎症を促進する作用があります。
サフラワー油、ひまわり油、米油、大豆油などの植物油や卵黄、赤身肉などに多く含まれています。
局所の痛みや腫れを引き起こす炎症物質の発生源になります。
最近の欧米型の食事は、オメガ3とオメガ6の比率が1:10になることもあるようです。
★★★オメガ3とオメガ6のバランスは1:2程度にするのが理想です。 
 
 
 
リウマチが治りにくい物質の代謝:ビタミンB群と葉酸 
血中ホモシステイン濃度が高いとリウマチが治りにくいとの報告があります。
下記の栄養素はホモシステインの代謝を助けます。
ビタミンB6:
バナナ、ジャガイモ、ほうれん草など、ホモシステインの増加を防ぎます
 
ビタミンB12:
鮭、マグロなど。神経細胞の健康維持やDNA合成にも不可欠です。 
葉酸:
ほうれん草、ブロッコリー、アボカド、オレンジジュースなど。細胞の成長と修復にも重要な役割を果たします。 
 
 
免疫抑制とTレグ細胞 
近年、Tレグ細胞が免疫応答を抑制することが明らかになっています。
Tレグ細胞の活性化は、関節リウマチの症状を改善する可能性を秘めています。
理化学研究所の研究によると、食物繊維の摂取がTレグ細胞の増加に効果的であるとされています。
食物繊維は、野菜、果物、穀物などに多く含まれています。 
 
 
関節リウマチに良い食品:まとめ 
積極的に摂りたい 
オメガ3系脂肪酸(サバ、イワシ、サンマ、アマニ油、えごま油)、ビタミンB6、B12、葉酸、食物繊維 
控えめにしたい 
オメガ6系脂肪酸(サフラワー油、ひまわり油、米油、大豆油、卵黄、赤身肉) 
 
 
医師への相談:食事療法は個別に 
関節リウマチの症状は人によって異なります。
医師に相談し、自分の体に合った食事療法を検討することが重要です。
医師は、皆様の健康状態、ライフスタイル、アレルギーなどを考慮し、アドバイスしてくれます。 
 
 
関節リウマチと食事:健康的な生活のために 
食事療法は、関節リウマチの痛みを和らげるための重要な要素の一つです。
上に挙げた食品は、どれも体に必要な栄養素が含まれています。
摂る摂らないではなく、量のバランスに気を配ることが大切です。
適切な食事を心がけ、健康的な生活を送れるようにしていただければと思います。 
 
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